Lettre ouverte à Monsieur Shintaro Ishihara, version en japonais

公 開 質 問 状

通知人マリック・ベルカンヌ(Malik BERKANE、以下私という)は、被通知人石原慎太郎殿(以下貴殿という)に対し、以下のとおり通知します。

1、私は、東京都港区赤坂8丁目4番7号において、フランス語学校「クラス・ド・フランセ」を経営しています。「クラス・ド・フランセ」は、年に創立され、現在、教師12人、生徒約350人を教え、日仏両国の交流と発展のためフランス語教育に取
り組んでいます。

2、さて、東京都知事である貴殿は、去る2004(平成16)年10月19日、首都大学東京をサポートする会員制クラブthe Tokyo U-clubの設立総会において、「フランス語は数を勘定できない言葉だから国際語として失格しているのも、むべなるかなという気がする。そういうものにしがみついている手合いが反対のための反対をしている。笑止千だ。」との発言をしたと報じられています。

仮にこの報道内容が真実であるとすると、貴殿は、「フランス語は数を勘定できない言葉」であるとの虚偽の事実から、フランス語は「国際語として失格している」との、それ自体誤った事実を推論し、これら誤った事実を基礎にして、フランス語が「国際語として失格しているのも、むべなるかなという気がする。」という、誤った事実に基づく不当な感想を述べ、続いて、「そういうものにしがみついている手合い」、「笑止千万」との愚弄的な表現を用いて、フランス語教育に関わる者に対し、人心攻撃にわたる不相当な評価を下し、これらの人々の名誉を毀損したものといわざるをえません。
また、東京都知事である貴殿の知名度、マスコミでの取り上げられ方、社会的影響力等に鑑みると、「フランス語は数を勘定できない言葉」であるとか、「国際語として失格している」との虚偽の事実を、多くの東京都民その他日本国民が真に受ける虞も少なからず存在し、「クラス・ド・フランセ」やその他のフランス語学校の業務に支障を与える虞も無視できないものがあります。

3、現在、世界1億7千万人の人々がフランス語を常用していると言われています。また、国連等の国際会議においても、フランス語は—として用いられています。東京都は、1982年、フランスの首都パリと姉妹友好都市協定を締結し、2005年はEU-日本年でもあります。
このような諸状況に加え、多くの人々が日仏の友好発展のためにこれまで積み重ねてきた努力と営為を思うとき、他国の文化の集積・結晶である言語を、誤った事実認識に基づき、一方的に貶める上記発言は、絶対に許容されないものといわなければなりません。

4、そこで私は、被通知人に対し、以下のとおり釈明を求めます。⑴貴殿が上記報じられた内容を発言したのは、真実か。
⑵「フランス語は数を勘定できない言葉」であるとの事実摘示が真実でないことを、貴殿は承認するか。仮に承認できないとすると、貴殿は、いかなる根拠に基づき、具体的にいかなる事態を指して、かかる発言をしたのか。

⑶フランス語が「国際語として失格している」との事実摘示が真実でないことを、貴殿は承認するか。仮に承認できないとすると、いかなる根拠に基づき、具体的にいかなる事態を指して、かかる発言をしたのか。

⑷以上について合理的な弁明ができない場合、上記発言を撤回し、謝罪することを求める。

以上

2005(平成17)年2月  日

石 原 慎太郎 殿

クラス・ド・フランセ校長
マリック・ベルカンヌ

Publié par

Christian Bouthier

Au Japon depuis 1982. Traducteur et interprète.

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